健康運動指導士添田 玲さん
健康づくりのプロフェッショナルとして、
地域に貢献し続けていきます
健康運動指導士の役割とは
健康運動実践指導者は、主にエアロビクスやリズム体操などの実践を中心に運動に特化して指導します。一方、健康運動指導士は運動指導、介護予防や地域の健康づくりなどに貢献するために、資格を取って指導をします。理学療法士と一緒に行うこともあれば、プログラム作成をするような教室で、その内容も健康運動指導士が行うこともあります。
私は介護予防の運動教室を多く行っていて、行政から委託を受け、集団での運動指導を行い、地域に貢献しています。体を動かすことが昔から好きで、体育大学では機能解剖学のゼミに所属していました。怪我をした選手のリハビリや予防医学に興味があったため、ゼミの担当だった整形外科の先生の助手をして、レントゲン撮影を手伝うこともありました。卒業後に健康運動指導士の資格を取得しました。現在では在学中でも取得できますが、当時は大学を卒業しないと取得できない資格でした。
介護予防の運動指導のやりがいと喜び
介護予防の運動指導に携わり、今年でおよそ20年目になります。運動指導を行う皆さんが自分の親と同じ年齢層に近づくにつれて、少しずつ体力が弱っていくなかで必死に運動をしようというその姿や気持ちが私にもひしひしと伝わってきます。少しでも貢献できるようにしたいと常に思いながら、日々勉強し、取り組んでいます。
運動をすることによって、「歩けるようになった!」や「痛かったところがよくなったわ」といった声を聞くことができ、すごくよかったなと思います。皆さんで運動することによって楽しい気持ちになったり、地域社会に出てお友達づくりにつながったりと、効果を実感されていることが喜びです。
健康運動指導士の資格の需要が増えている
体育系の大学出身者、医師や栄養士、保健師など、さまざまな方が健康運動指導士の資格を取得されています。私が取得した当時は予防医学ではさほど目立ったニーズがあったわけではありませんが、最近では介護保険の改正などにより、健康運動指導士の資格の需要が高まっているようです。
これから健康運動指導士を取得される方もいらっしゃるかもしれません。資格はなんでもそうですが、取得して終わりではなく、日々の勉強を怠らず、地域に貢献することが重要です。ぜひ、健康づくりのプロフェッショナルを目指してほしいと思います。