トライアスロンコーチ秦 陽一郎さん
オリンピックを目指す選手を指導できるよう、
コーチ3の取得を目標にしています
トライアスロン選手として国体に出場
私は、日本スポーツ協会の公認スポーツ指導者のコーチングアシスタントのトライアスロンコーチ1を持っています。コーチ1から3まであり、コーチ1は一般の方向け、コーチ2は中・上級者向け、コーチ3は海外に向けた、オリンピックを目指すような選手のコーチで、今の私の目標です。もう一つ持っているのが日本トレーニング指導者協会の資格で、いろいろなトレーニングをするための全般的な指導者資格です。
2017年に37歳の最年長で、トライアスロンの県の代表として国体に出場しました。トライアスロンは経験値や戦略が重要で、若い選手が速いわけではなく、技術を持った選手が活躍できるところが魅力のスポーツです。年齢や体力勝負の競技ではないため、私でも出場できましたが、長年トライアスロンを頑張りすぎて心臓を傷めてしまいました。
指導者として活動するようになった背景
コーチを目指したのは、競技者からコーチに転身することで、大好きなトライアスロンの魅力を大勢の方に知ってもらいたいというのが1番の目的です。2番目に、長年取り組んできたトライアスロンに関する知識や技術、私の経験を伝えることができるようになりたいと思ったからです。指導を仰いでいたコーチの方たちにコーチ1の資格取得を勧めていただき、すっと道筋ができました。指導者として自信と信頼を持ちたいという思いもあり、資格取得に励みました。選手よりの目線でコーチングできるようになったのは、資格を取得して指導の勉強をし、知識を持ったことによって得られたスキルだとつくづく感じます。
選手たちへの指導方法と今後の目標
指導する選手は男女共にいて、得意種目、弱点、生活環境や練習環境、メンタルの強さなど皆違うので、各自のプログラムを考慮した指導をしています。レースを想定した実践的練習が不足しているため、シミュレーションを行い、レース形式の練習も取り入れています。
選手は一人孤独に練習を重ねていますので、外部からのアシストが必要です。コミュニケーションの取り方、声のかけ方、励ましなど、メンタル面のサポートを重視しています。
また、「日本ほめる達人協会」の「ほめ達!」検定で3級を取得し、選手を褒めるポイントを具体的に指導してもらい、現場で選手のモチベーション向上を図っています。
今は私のトライアスロンの所属チームの選手がナショナルチームに行けるように、コーチ3の取得に向けてがんばっています。