東京2020オリンピック・
パラリンピック競技大会ボランティア中澤里栄子さん
ロンドンオリンピックの陽気なボランティアに感動。
東京2020大会からスポーツボランティアを始めました
ロンドンでのハイタッチがボランティアのきっかけ
イギリスに渡航し、ロンドンオリンピック2012を観戦したのがボランティアを始めたきっかけです。さまざまな種目を見るのも楽しかったのですが、ボランティアの盛り上げのすごさに感動しました。会場へ行くまでの道のりをハイタッチで出迎えてもらったワクワク感が忘れられず、自分もボランティアをやりたいと思いました。
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のボランティア募集がかかったときにはすぐに申し込み、海外のメディアの方たちの案内を担当しました。このときの一番の収穫は、一緒にボランティアを楽しむ仲間ができたことです。オリンピック以降もボランティア仲間とはSNSでつながっていて、どこでどんなボランティア募集があるかの連絡が回ってきます。仲間に会いたい気持ちもあって、いろいろと参加するようになりました。最近では、東京マラソン2023で選手の方に水を渡すボランティアをしました。
選手からの感謝の言葉を胸にポジティブに活動
自発的に仕事をするボランティアが多く、主催者から指示を受けて動くというよりも、「大変そうだから手伝いにいく」「こうしたほうがうまくいく」「みんなで楽しむためには?」という声が現場で飛び交います。そんなポジティブなところがすごく魅力です。
選手から感謝の気持ちを伝えられると、うれしくなります。マラソンランナーは疲れてヘトヘトなのに、水を渡すと「ありがとう」と言ってくれて、逆に恐縮してしまうことも。
スポーツ大会でスポットを浴びるのは選手ですが、それだけでは成り立ちません。支えるボランティアがいて、盛り上げる観客がいて、みんなが一緒になって大会が成功すると、参加してみて改めてわかりました。
プラスαも楽しめるように活動の幅を広げたい
若いころからスポーツをしているので、今後もスポーツボランティアは続けます。少し幅を広げて、スポーツ以外の分野にも挑戦したいと思います。2025年の大阪・関西万博には、東京2020大会で活動した仲間と一緒に参加したいと思います。期間中はボランティアをして、せっかく大阪まで遠出するので、何日かは観光も楽しみたいですね。
最初の一歩を踏み出すときは大丈夫かなとドキドキしました。でも参加してみると、すごく楽しくて、その魅力にとりつかれてしまいました。ボランティア後はすごく疲れているのに、なぜか心がほっこりしている、そんな体験をみなさんにも味わってほしいです。