気軽に運動したい方はウォーキングやジョギングも良いですが、風を切りながら爽快に走る「サイクリング」もオススメです!
車道を走るのが怖い!何百キロも走るのかな?色々と揃えるのにお金¥がかかる・・・そんな心配をする方も多いとは思います。
そこで、サイクリング初心者の方々に、気軽に始められるおすすめのサイクリングコースをご案内します!家にあるシティサイクルでも、通勤用に手に入れたスポーツバイクでも。
第1弾は「河川敷・荒川」を紹介!スピードだけが自転車じゃない、のんびりLet‘sサイクル♪
荒川のあらまし
荒川は埼玉秩父から東京湾まで流れる流路延長173kmある一級河川です。
都内では江戸川区、江東区、墨田区、葛飾区、足立区、北区、板橋区が流域となっています。
今回紹介するコースは、緊急用河川敷道路の位置付けですが、平常時は開放されています!
荒川サイクリング スタート地点―江東区新砂―
荒川は数キロ間隔にある橋梁から河川敷に降りられるようになっています。今回紹介するコースのスタートは荒川最南端の新砂です。
最寄駅は東京メトロ東西線「南砂町」です。そこから永代通りを東(江戸川区方面)に進み、清砂大橋の脇道に河川敷の入場口があります。
河川敷に入ると土手の上、下に道があります。上は道幅が狭く歩行者向けの道路となっていて、下は道幅が広くウォーキング、ランニング、サイクリングで一般的に使用されています。
下の道路に降りて先ずは東京湾を目指し南下します。1.4kmほど進むと行き止まりとなり荒川最南端に到着し、荒川サイクリングスタートです!
【Check Point!】
そうそう、自転車初心者の方は冒頭でもお伝えしたように、シティサイクル(いわゆるママチャリ)でサイクリングする方もいるかもしれません。シティサイクルはサドルを低くしている方が多く見られます。スポーツバイクではサドルをなるべく高くして、両脚で跨いだ時につま先が地面にギリギリ着くぐらいが丁度良いと言われています。サドルが低すぎると膝が曲がったまま漕ぎ続けることになるので、膝への負担も多くなり、脚の上下運動も大幅になるので疲れやすいです。
シティサイクルでもなるべくサドルを上げておくと負担軽減となるので、サドルの高さを予め設定しておきましょう♪
荒川サイクリング 見どころ①―荒川ロックゲート―
のんびりと北上していきましょう♪先ずは江東区、江戸川区エリアです。季節の花が敷き詰められた花壇が右手に見えてきます✿また、広い敷地を活かして50m走用直線レーンやテニス場も併設されています。
スタートから3.4km地点に荒川と旧中川を結ぶ閘門(こうもん)「荒川ロックゲート」があります。この門は時期によって屋上を一般開放しているので、是非立ち寄ってみてください。近くにベンチもあるので休憩ポイントにもなります!
荒川ロックゲート屋上開放時間 6月1日~8月31日の間 8:45~18:00
※毎月第一日曜日は点検のため開放しないとのこと
荒川サイクリング 見どころ②―小松川千本桜―
スタートから4.6km、船堀橋を超えた付近から大島小松川公園が土手上段に見えてきます。
ここはベンチもあり、車道を横断せずに公園中心部に行けるのでトイレの利用にも便利♪
大島小松川公園から小松川橋までは「小松川千本桜」と呼ばれている全長約2kmの桜並木の道路です。春には桜に包まれながら走行することができるので、この付近は土手上段の道路を通るのがオススメです♪道路幅が狭いので歩行者優先でゆっくり走りましょう✿
荒川サイクリング 見どころ③―スカイツリーと葛飾ハープ橋―
スタートから7.6km地点、平井大橋を越えた辺りからは野球場がたくさん見えてきます。土日は少年野球や草野球を楽しむ方たちで賑わっています♪ここまで来ると遠くに見えていた「東京スカイツリー」が真横に位置しています。ランドマークとなる建物がどんどん近づいてくるとペダル漕ぎにも力が入りますね!
この辺りで右手を見ると首都高中央環状線の上に珍しい建設物が見えます!その名も「葛飾ハープ橋(きょう)」。橋梁デザイナーの大野美代子氏がデザインした世界初の曲線斜張橋で、首都高の曲線と48本のワイヤーが楽器のハープに見えることから、公募により名付けられたそうです。
【Check Point!】
「自転車はいつでも止まれるスピードで」荒川河川敷道路に書かれている注意喚起です。本格的なロードバイクだと時速30km以上で走行していることもあります。
河川敷にはウォーキングやジョギング、公園に遊びに来ている子どもたちも沢山います。
自転車は「車両」です。歩行者優先を心掛けましょう。ここで紹介しているコースを走る上で推奨するスピードは、時速15km前後です。速い時速で数キロも漕ぎ続けると、慣れない方は脚への負担が掛かり怪我の元になるので気を付けましょう!
荒川サイクリング 見どころ④―4種の鉄道線路―
スタートから13.1km、前回の見どころポイントから一気に5km以上進みました。
千住新橋手前には2本の鉄道用橋梁に4路線が走る、珍しい光景が見られます!南から荒川放水路橋梁を東武鉄道伊勢崎線が走り、荒川橋梁はつくばエクスプレス線、JR常磐線、東京メトロ千代田線の3路線も走っています。短時間で沢山の路線が行き交うこのエリアは鉄道好きにはたまらない?そんなエリアとなっています♪
荒川橋梁を越えると「虹の広場」という休憩ポイントがあります。ここではベンチ、トイレ、水飲み場などが充実していて、川沿いのベンチに座りながら荒川と行き交う様々な電車を眺め、疲れた体を癒してください♪
荒川サイクリング 見どころ⑤―施設盛り沢山―
スタートから18kmを過ぎた辺り、首都高速中央環状線の五色桜大橋を越えると様々な施設が目に飛び込んできます。
先ずは「豊島五丁目グリーンスポーツ広場」。ここには400mトラックの陸上競技場があり、インフィールドではサッカーやラグビーができるグラウンドになっています。ラグビーゴールが常設されているのは珍しいですよね!
次に見えてくるのは「新田わくわく水辺広場」。ここの緑地は上流部、中流部、下流部の3つのエリアに分かれていて、下流部にはベンチや健康器具などが設置されているので休憩ポイントにもなります。中流部は4つの池があり水路で繋がっていて、心地よい木道散歩ができます。上流部は草地広場で虫たちの住処になっていて子供心をくすぐります。
最後は「新東京都民ゴルフ場」。9ホールで全体距離が1900ヤード程度と短いですが、気軽に利用できるのが魅力です♪
【Check Point!】
本格的にサイクリングをしてみたい!でも自転車選びが分からない…そんな方に耳よりな情報!
●自転車の種類
スポーツバイクと言っても種類があって、どれが良いか分からない方も多いと思います。主なスポーツバイクは次のとおり。
・ロードバイク
レース用向けの車種で、車重が軽くてスピードも出しやすいが値段が高い傾向にある。一般道だと轍を拾いやすく細いタイヤなのでパンクもしやすい。ドロップハンドルにより前傾姿勢になるので慣れないと腰の負担大。
ここまで聞くとメリットがないと思われるが、スポーツバイクデビューして数年経ってから買い替えるなら断然ロードバイクがオススメ!一度その軽さを知ってしまうと普通の自転車には乗れません。舗装されていて、段差のない河川敷道路などには一番向いている車両。また、分解も楽なので輪行(専用袋に入れ公共交通機関で移動)するにも最適で様々な場所を愛車で走行することができるのも魅力♪
値段は10万円~が標準で高いものだと50万~100万も!
・クロスバイク
ロードバイクと後述のマウンテンバイクの中間ともいえるバイク。
タイヤはロードバイクより太いものが多いのでパンクもしづらく、フラットバーと呼ばれるハンドルは、視点が高くなるので全体を見渡せることから街乗りに最適。車重はロードバイクよりも重たいが15kg前後なのでシティサイクルよりも軽い。輪行も可能だがサフラットバーハンドルだと輪行袋に入れるとギリギリのサイズ。
値段は5万円~が一般的で、もっと安いものもあるが、車重が重かったり変速ギアがチープになってくる。コストパフォーマンスを考えると自転車初心者はこちらがオススメ!
・マウンテンバイク
舗装されていない砂利道やダートなどでも走行できるバイク。タイヤが大きく幅も太いのでそうそうパンクすることはない。もう1つの特徴はフォーク(タイヤを固定する車体の一部)がサスペンション(衝撃を和らげるバネのようなもの)となっているので段差をものともしない。
見た目の派手さで街中だと目立つこと間違いなし。高価なものだと見た目とは裏腹に車重も軽く15kgを下回る。しかしながら、スピードは出づらく、フラットバーハンドルもクロスバイクより長い仕様となっているので街中での走行はクロスバイクの方がお手軽。
値段は10万~が一般的だが、5万~50万程度とふり幅は大きい。安いものだと車重が重い、サスペンションの不採用などマウンテンバイクたる特徴が無くなってしまっているものもあるので注意。
このほかにもアーバンバイクやシクロクロスなど、たくさんの種類があります。
今回は一般的なスポーツバイクの紹介をしましたが、気になる方は自分にあった自転車を探してみてください。
●自転車備品 スポーツバイク入門で必要な備品を紹介します。
・ヘルメット 自転車用は空気抵抗を計算した設計となっていて、必須アイテム!
・グローブ 長時間ライドした時の手の痺れを軽減するほか、冬の寒さ対策にもなる
・サイクルジャージ ロードバイクに乗るなら着ていたほうがかっこいい!
・ビンディングシューズ ペダルに固定する靴、ペダルから足がズレないので安定した走行が可能
・ライト 標準以上のバイクには基本、ライトは附属していないので必須
・サイクルコンピューター 時速や走行時間、走行距離などが測れる機械、高いものはペダル回転数もわかる
・ボトル 自転車用の水筒、逆さにしてもこぼれない飲み口となっている
・ボトルケージ 自転車のフレームに取り付けて、ボトルを差し込むことができる
荒川サイクリング 見どころ⑥―岩淵水門―
新東京都民ゴルフ場を抜けると、もう目的地は目の前です!スタートから21.4kmで岩淵水門に到着です。
岩淵水門は荒川と隅田川を仕切る門で、現在運用されている新水門を「青水門」、大正時代に竣工し現在運用が終了している旧水門が「赤水門」と呼ばれています。赤水門は国の重要文化財にも指定されています。
青水門は荒川河川敷を更に進むための橋の役割(実際に渡る川は隅田川)になっているため、水門を目の前に見ながら通ることができます。近くで見るとそのスケールの迫力に圧倒されます!
少し先に進めば赤水門の見学ができ、土地にまつわる石碑やオブジェなども見ることができます。
今回紹介したコースの総走行距離は21.4kmで、時速15kmで推奨しましたが、途中のオススメポイントや休憩を踏まえ、約2時間~2時間半ほどのサイクリングを楽しんでください。
また、片道なので帰り道も走行するともっと長い距離になります。帰り道で疲れてヘトヘトにならないように、しっかりと休憩しながら、水分補給をしておきましょう!
サイクリングの良い点は適度な有酸素運動、、、だけではなく、気になった景色や建物など、気軽に立ち寄れることです。
今回のコースをただただ往復するのではなく、せっかくゴールが岩淵水門ならそのまま赤羽駅まで行くのもアリです♪美味しい食事のお店もたくさんあるので、それを楽しみに目指すと気持ちも盛り上がるのでは!?あ、でもお酒は飲んじゃダメですよ!!
【Check Point!】
自転車の交通ルールを覚えよう。以下は違反となる一例です。
・前方ライトの未装着、後方反射器材の未装着
・夜間の無灯火運転
・ブレーキ無し自転車
・車道の左側以外の走行
・自転車を除く標識の無い一方通行逆走
・自転車通行不可歩道の走行
・一時停止標識のある停止線無視
※ヘルメットの着用は努力義務
※google map へアクセスした際に紹介したポイントがずれる場合があります
スタート地点 江東区新砂
ゴール地点 北区岩淵水門
走行距離 21.4km