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競技紹介、ルール・専門用語等紹介

ボッチャ

何手も先を読んだ知的な戦略と
的確に実行する高度な技術力。
一発逆転のチャンスも!

ボッチャ

ボッチャ(bottia)とはラテン語で「ボール」という意味です。ボッチャは、重度の脳性まひ者や同程度の重度障がいが四肢にある人のためにヨーロッパで考案されたスポーツです。

日本国内では1997年に日本ボッチャ協会が発足し、重度障がい者を対象とする競技会を開催。現在では世界大会へも数多く参加するまでに普及しています。

1988年のソウル大会からパラリンピックに正式採用されました。

競技ルールと用語

男女の区別はなく、障がいの種類や程度によって4つのクラス(BC1-4)に分かれる。試合形式には1対1の個人戦、2対2のペア戦、3対3の団体戦の3種目がある。
1試合は個人戦、ペア戦が4エンド、団体は6エンドで行われ、ペア戦、団体戦では試合中に3分間のタイムアウトを一度要求できる。
コートは12.5×6mで、 バドミントンコートとほぼ同じ大きさ。

ボッチャ
競技方法

赤と青それぞれ6球ずつのカラーボールを、投げる、転がす、他のボールに当てるなどして、白いジャックボール(目標球)にいかに近づけるかを競う。障がいによって手でボールを投げられなくても足でキックしたり、競技アシスタントのサポートを受けてランプ(投球補助具)を用いて転がしたりできる。

カーリングのように、相手のボールを弾いたりして、自分が優位に立てるよう位置取りをしていくため、「陸上のカーリング」と呼ばれることもあるが、的となるジャックボールも弾いて移動させることができるため、カーリングとは一味違う戦略が展開される。

コイントスで勝った方が赤(先攻)か青(後攻)のどちらかを選択。先攻の赤がジャックボールと持ち球1球を投げ、次に青が持ち球を1球投げる。
以後はジャックボールに遠い選手(チーム)がボールを投げる。その後もジャックボールより遠い選手(チーム)が投げ続け、両選手(チーム)ともボールを投球しきったらエンド終了(第2エンドは先攻後攻を交代)。
すべてのエンドが終了時点で同点の場合はタイブレイクを行う。コイントスで先攻・後攻を決め、ジャックボールはコート中央のターゲットボックスに置かれる。その後は通常のエンドと同様にお互いのボールを投げ合い、点数の多い方が勝者となる。それでも勝負が決まらない場合は、同様のタイブレイクを2回、3回と行う。

得点方法

ジャックボールに最も近い色の選手(チーム)が勝利。何点獲得したかについては、ジャックボールを円の中心として、敗れた側との半径内に「勝った側の球が何球あるか」で決定する。
どちらのボールがよりジャックボールに近いか判断が難しい場合はコンパスを用いて距離を測る。

反則

競技アシスタントは、コートに背を向けながら選手の指示に従い、ランプの角度や高さを調節することはできるが、選手へのアドバイスやコートの方を振り返るなどの行為は禁止されている。

用具
  • ボール白いジャックボール1球と赤・青のカラーボールをそれぞれ6球、計13球を使用(皮革製)。ボッチャはマイボール制で、規定の範囲(重量275g±12g、周長270mm±8mm)内なら硬さや材質などカスタマイズが可能。選手は障がいの特性や状況、プレースタイルによってボールを使い分ける。
    試合前には相手が用意したボールをチェックする時間が設けられている。
  • ランプボールを投げることができないBC3クラスの選手が使用する、すべり台状の勾配具。長さを継ぎ足すことで高さを調節でき、転がすボールのスピードを速くし、遠い距離を狙って、コート上のボールを弾くことができる。
    最大に支柱を伸ばし、継ぎ足しをすべてつけた状態で床面に寝かせ、スローイングボックス(2.5×1.0m)内に収まる大きさでなければいけない。
  • 車いす座面の高さは66㎝以下と定められている。

見どころ見どころ

ボッチャは何手も先を読んだ知的な戦略とそれを実行するための技術力、集中力が求められる競技です。的になるジャックボールが動くため、展開しだいでは一発逆転があるのも面白いところ。
投げる順番、使用されるボールやタイミング、選手の狙いがどこにあるのかなどを予想しながら、頭脳戦に参加しましょう。

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