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競技紹介、ルール・専門用語等紹介

ラグビー

凄まじい体のぶつかり合いと
鮮やかなパスワーク、
チームプレーが生む感動

ラグビー

1823年に、イギリスのパブリックスクールであるラグビー校の生徒がフットボールの試合中に突然ボールを抱えて、相手のゴールライン目がけて走り出したことがラグビーの起源だといわれています。

1871年にラグビーフットボールユニオン(RFU:現在のイングランドラグビー協会)が設立され、初の国際試合がイングランドとスコットランドの間で行われました。1886年には国際ラグビーフットボール評議会(IRFB)が発足。15人制(ラグビーユニオン)、13人制(ラグビーリーグ)、7人制(セブンズ)など、さまざまなラグビーが世界各地でプレーされ、各種大会が開催されています。
日本に15人制ラグビーが伝わったのは1899年。1930年にはセブンズの大会が国内で初めて行われました。15人制ラグビー、セブンズとも4年に1度、ラグビー世界一を決める大会「ラグビーワールドカップ(・セブンズ)」が行われます。

オリンピックでは1900年パリ大会、1908年ロンドン大会、1920年アントワープ大会、1924年パリ大会で15人制ラグビーが実施されました。その後長いブランクを経て、2016年のリオデジャネイロ大会から男女ともにセブンズが正式採用されています。

ラグビー

競技ルールと用語

大きく分けて15人制とセブンズ(7人制)の2つがある。ポジションごとの専門性が高く、役割や信頼関係に基づいたチームプレーが魅力の一つ。
15人制の試合時間は前半後半40分の合計80分、ハーフタイムは15分以内。セブンズは7分から10分ハーフで試合が行われ、ハーフタイムは2分以内。

競技方法

2つのチ一ムがボールを持って走り、パス、キック、および、グラウンディングをして、できるかぎり多くの得点をあげ、より多くの得点を挙げたチームが勝者となる。
ラグビーの大きな特徴は、ボールより後ろでプレーすることを前提としていること。ボールを前に投げることは反則で、そのルールを踏まえた上で相手の陣地を攻める。後ろにしかパスができないこと以外は自由度が高く、さまざまな戦術を駆使して得点し、得点後にはキックによる加点もある。

スクラム
試合再開のセットプレー。15人制では8人対8人、セブンズでは3人対3人でスクラムを組む。
トライ
相手のゴールラインを越えてボールを押さえるとトライ。
タックル
ボールを持っている相手の選手をつかんで倒すプレー。
ラインアウト
ボールがタッチラインから外側に出た場合に試合を再開する方法。
キック
トライや反則の後にゴールポストを狙ってキック。プレー中はキックを使って相手陣地に攻め込む。
モール
選手が立った状態でできる密集状態。ボールを持って味方がしっかり組み合っているため、前に進みやすい。
ラック
タックルで倒れた後など、ボールが地面にある状態での密集状態。激しく体をぶつけてボールを奪い合い、じわじわ陣地を攻めていく。
タッチ
ボールがフィールドの外に出ること。タッチキックをうまく利用し、陣地を取っていくことが需要。
ポジションと役割

それぞれに決められたポジションがあり、8人のFW(フォワード)と、7人のBK(バックス)に大きく分けられる。交代は最大8人まで。
セブンズはFW3人、BK4人で構成され、5人まで交代できる。15人制ほどポジションによる役割が決まっていないため、一人ひとりの瞬時の判断で攻守が変わり、どこからでもトライを狙える。

フォワード(FW)
スクラムを組む力強い8人。
  • プロップ〈PR〉スクラムの最前列で相手と組み合う岩のような屈強な選手が多い。2人。
  • フッカー〈HO〉スクラム最前列中央で投入されたボールを足でかき出す役割を担う。1人。
  • ロック〈LO〉スクラムの2列目に入る。ラインアウトなどの空中戦に強い長身の選手が多い。2人。
  • フランカー〈FL〉スクラムを左右から支え、ボールが出たらすぐに確保。縦横無尽に走り回る走力も求められる。2人。
  • ナンバー8〈№8〉フォワードのリーダー的存在。ディフェンス、アタックともに自由度が高く、攻守の要となる。1人。
バックス(BK)
スクラムの後方でトライを狙う7人。
  • スクラムハーフ〈SH〉フォワードとバックスのつなぎ役。スクラムやモール、ラックからボールを出す。1人。
  • スタンドオフ〈SO〉パス、キック、ランでチームをリードする司令塔。1人。
  • ウィング〈WTB〉チーム屈指の俊足で両サイドからボールをトライに持っていく役目を担う。2人。
  • センター〈CTB〉縦に切り込んでチャンスを広げる。相手の侵入はタックルで防ぐ。2人。
  • フルバック〈FB〉相手の攻撃を食い止める最後の砦。全体を見渡せる位置からチームに指示を出す。1人。

※セブンズはプロップ(PR)2人、フッカー(HO)・スクラムハーフ(SH)・スタンドオフ(SO)・センター(CTB)・ウィング(WTB) 各1人の7人。

得点方法
トライ
5点。相手陣のインゴールエリアの地面にボールを接地させる(グランディング)。
ゴールキック(コンバージョン)
2点。トライ後のゴールキックが成功(ボールがゴールポストの間、クロスバーの上を通過)。
ペナルティトライ
7点。相手のプレーによりトライが妨げられたと判断された場合に与えられる。コンバージョンは行わない。
ペナルティゴール
3点。相手の反則で得たペナルティキックが成功。
ドロップゴール
3点。プレーの最中に地面に落として跳ね返るボールを蹴るドロップキックでゴールが成功。
反則
ノックオン
ボールを前に落としてしまうこと。
スローフォワード
ボールを前にパスしてしまうこと。
ノットロールアウェイ
タックルした選手、またはタックルされた選手が地面に倒れ、ボールから離れないこと。
ノット・リリース・ザ・ボール
タックルされた選手がボールを離さないこと。
ハイタックル
相手の肩より上への危険なタックル。
ノット・ストレート
ラインアウトの際、両チームの真ん中にボールを真っすぐ投げ入れないこと。
オフサイド
プレーをしていけない場所からプレーに加わること。

※ノックオンやスローフォワードなどの軽度の反則は相手ボールのスクラムからリスタートし、重い反則の場合は相手のペナルティキックでリスタート。

用具
  • ボール楕円形で皮または合成皮革素材の4枚張り。長さ280〜300mm、縦の周囲740〜770mm、横の周囲580〜620mm、重さ410〜460g。

見どころ見どころ

セットプレーのスクラムはラグビーの象徴的なプレーで、迫力満点です。両チームが2列に並んだ間にボールを投げ入れるラインアウトでは、3.5m以上もの高い位置でジャンパーがボールを奪い合います。攻撃を阻止するタックルなど、選手たちが真正面からぶつかり合う激しさがラグビーの醍醐味です。
セブンズは広いフィールドを少ない人数でプレーする分、一人ひとりのスピードやタックルの強さが一層求められます。長いパスを多用してボールを大きく動かすため、全員が一瞬たりとも気を抜けないスピーディーでダイナミックな試合展開となるのが魅力です。

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