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競技紹介、ルール・専門用語等紹介

フィギュアスケート

力強いジャンプと華やかなスピン、
見事なステップが調和する
卓越したスケーティング技術

フィギュアスケート

スケート発祥の地はオランダといわれ、13世紀には村から村への移動手段として凍った運河でスケートが用いられました。スケートが国境を越えてイギリスに伝わると、スケートクラブや人工のリンクが作られ、スポーツとして発展。イギリス歴代の国王、マリー・アントワネット、ナポレオン3世、ドイツの詩人ゲーテもスケート愛好家だったといわれています。

フィギュアスケートは冬季オリンピックにおける最古の競技です。1908年のロンドン大会、1920年のアントワープ大会で競技として採用されました。1972年までは男子、女子、ペアの3種目でしたが、1976年からは4つ目の種目としてアイスダンスが加わりました。

種目紹介

男子シングル、女子シングル、ペア、アイスダンスの4種目に分けられます。

シングル

ジャンプやスピン、ステップ等のダイナミックな技により、順位を競います。

ペア

男性が女性のパートナーを頭上に持ち上げるリフトや、男性が女性を放り投げるスロージャンプといったアクロバティックな技などで順位を競います。

アイスダンス

男女がカップルを組み、2人が同調してステップや小刻みなターンで楽曲に沿った「踊り」で魅了し、順位を競います。

フィギュアスケート

競技ルールと用語

競技方法

それぞれ決められた時間のなかで、ショートプログラムとフリープログラム(アイスダンスはリズムダンス、フリーダンス)を音楽に合わせて演技し、ジャッジにより採点された得点により順位が決まる。

シングル

ジャンプ

成功と失敗を見分けやすい大技で、総合評価を大きく左右する重要な要素。ジャンプは全6種類。

  • トウループ片方の靴のエッジ(刃のへりの部分)と、もう片方のトウ(爪先のギザギザ)を使う。滑走の流れに乗り、右足外側(小指側)のエッジで滑りながら、左足のトウをついて右足で踏み切って跳び上がる最も基本的なジャンプ。
  • フリップ片方の靴のエッジの内側と、もう片方のトウを使う。後ろ向きに入り、左足内側(親指側)のエッジに乗ってから右足のトウをついて踏み切る。
  • ルッツ片方の靴のエッジの外側と、もう片方のトウを使う。後ろ向きに入り、左足外側(小指側)のエッジに乗ってから右足のトウをついて踏み切る。
  • サルコウトウを使わずエッジの内側で踏み切る。左足内側(親指側)のエッジで滑りながら、右足を振り上げる勢いを使って跳び上がる。
  • ループトウを使わずエッジの外側で踏み切る。右足外側(小指側)のエッジで滑りながら、左足を前に出して踏み切る。
  • アクセル前向きに踏み切る。左足外側のエッジを使って前向きに踏み切り、後ろ向きで着氷する。踏み切るのが唯一前向きのため、他のジャンプよりも半回転多くなる。
スピン
基本的なスピンは、まっすぐに直立したアップライト系スピン、しゃがんだ状態のシット系スピン、上体と片足を氷と平行の位置に保ち、T字型になって回るキャメル系スピンの3種類。これらにバリエーションを加えることによって名前が変わる。
回転方向はジャンプと同様、反時計回りの選手が大多数。レベルは1から4に分かれるが、難易度はさまざまな要素の複雑な組み合わせで決まる。
ステップ
エッジのさまざまな場所に体重を乗せかえ、床上でのダンスのように、細かいターンなどを入れながら滑っていく。
ある図形を描きながらステップを踏み続けていくパターンが採点要素の一つ、ステップシークエンス。時計・反時計回りの両方の回転をどのくらい取り入れているか、上半身の動きのバラエティー、ステップとターンの多様さ、切り替えのすばやさなどによって、レベル1から4に評価される。

ペア

ペア競技には、シングルにはない必須要素がいくつかある。

ツイストリフト
男性が女性を頭上に高く投げて、回転し終えて降りてくる女性を再び受け止める技。女性のテイクオフのエッジ、回転数などで難易度が決まる。
リフト
男性が腕をまっすぐ伸ばして女性を頭上に持ち上げる技。リフトへの入り方、上がったときの女性の姿勢、支える位置、片手か両手か、そして女性が降りてくるときの変化のつけ方などで難易度が判定される。
デススパイラル
男性が円の中心の軸になって片手で引っ張るように女性を支え、女性は体を横にまっすぐ伸ばした状態でコンパスのようにブレードで円を描きながら滑る技。
ポジション、技への入り方、女性がどの部分のエッジを使っているかなどで、難易度が決まる。
スロージャンプ
女性がジャンプを跳ぶタイミングに合わせて、男性がパートナーの腰を支えて投げるようにテイクオフする技。ジャンプの種類はシングルと同じだが、男性の力が加わることにより、高さと距離が出る分だけ難易度も高まる。

アイスダンス

アイスダンスには、ほかの3種目とは全く違う技がたくさんある。
ペアで見られるジャンプや単独のスピンがない分、リフト、ステップシークエンス、ダンススピンなどの要素を組み合わせた、丁寧で細やかなスケーティング自体が見もの。最初から最後まで、途切れることなくひとつの物語を見ることができ、表現の流れにひたることができる。2人で踊る種目なので、「2人が揃っているか」という点にも注目。
特徴的なのがダンスリフト。アイスダンスのリフトは、ペアのリフトとはまったく異なり、「男性の頭の位置よりも上にパートナーを持ち上げること」「男性の肩や背中に女性が座ったり、立ったりすること」などは禁じられている。ダンスリフトは、大まかに6秒以内のショートリフトと、12秒以内のロングリフトの2種類がある。

見どころ見どころ

アクセル、ルッツ、フリップ、ループ、サルコウ、トウループの全6種類のジャンプを見分け、その質の評価の仕方を理解できると、フィギュアスケート観戦の視点が深まり、より楽しめます。
ジャンプやスピン、ステップなどのダイナミックな技とともに、音楽や振り付け、選手の表情などにも注目しましょう。

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