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競技紹介、ルール・専門用語等紹介

スポーツクライミング

身体能力やアイデア、
磨き抜かれたテクニックを駆使し、
頭脳と手足で限界に挑む

スポーツクライミング

スポーツクライミングは自然の岩場での冒険的な挑戦にルーツを持ち、身体的な可能性を追求していく過程で愛好家が増え、競技として確立されました。1985年、イタリアのトリノ近郊のバルドネッキアに集まったクライマーたちが 「SportRoccia」というイベントを開催し、制限時間内に登ることを目的とした初の競技会となりました。1986年にはフランスのリヨン近郊にあるヴォー=アン=ヴランのジムで、人工のクライミングウォールを使った最初のイベントが開催されました。

最初の正式な国際大会は1989年に開催されたワールドカップです。1991年には世界選手権がスタートし、オリンピックでは東京2020大会で正式採用されました。

種目紹介

完登したコース数を競うボルダリング、高さを競うリード、速さを競うスピード、
3種目の合計点を競う複合という種目があります。

ボルダリング

高さ約3〜5mの壁に設定された複数のコース(課題)を対象に、ロープなどの安全器具は使わず、制限時間内にいかに少ないトライ数で多く登り切れるかを競います。

リード

高さ12m以上の壁に設けられた、最長60手程度のコース(ルート)を6分の制限時間内にどこまで高く登ることができるかを競います。

スポーツクライミング

スピード

毎大会同じ条件で高さ15m、95度に前傾した壁で、あらかじめホールドの配置が周知されているコースを登り、勝ち抜き形式で速さを競います。

複合

同一ルートのタイムを競うスピード、3つの課題をいくつ登れるかを競うボルダリング、長いルートをどこまで登れるかを競うリードの順に競技を行い、合計点で順位が決まります。

スポーツクライミング
スポーツクライミング

競技ルールと用語

種目によって安全確保のためのロープなどの器具は装着するが、登るためには道具の使用は許されず、選手は素手とクライミングシューズのみで、カラフルなホールドを使って垂直にそり立つ壁に挑む。知力や判断力はもちろん、身体能力とテクニック、攻略するための読みが必要となる。

ボルダリング

競技方法

高さ5m前後の壁をロープなしで制限時間内にいくつ登れるかを競う。定められたスタート位置から始めて、トップ(最上部)のホールド(突起物)を両手で触り、安定した姿勢を取るとクリア(完登)となる。
壁には、指先しかかからない小さなものから、両手でも抱えきれないような大きさのホールドまで設置されている。左右の足をどこに配置し、手はどこをつかむのか、頭脳と身体双方の柔軟性が必要なことから「身体を使ったチェス」とも呼ばれている。
基本的に他の選手のトライを見ることはできず、競技前の選手は隔離されている。競技開始直前にオブザベーション(観察)を行い、課題やルートを確認し、どう登っていくか、手順を考える。オブザベーションでは、選手同士で相談することができる。

審査方法

完登したコースの数で順位が決まる。1課題の制限時間は4分で、時間内であれば何度でもトライできる。

見どころ見どころ

課題を競技直前まで見られないため、最も効率的な登り方を短時間で瞬時にシミュレーションする力が求められるのがボルダリングの面白いところ。ほかの種目よりも難易度や不安定度が高く、選手は個々の身体能力やアイデアを駆使し、頭脳と手足を巧みに使いながら驚くような姿勢で課題をクリアするのが魅力です。

リード

競技方法

制限時間の6分以内に高さ12m以上の壁を登り、到達した高度を競う。選手はロープのつながったハーネスを装着し、途中のクイックドロー(ロープを引っかける器具)にロープをかけることで安全を確保しながら登り、トップのクイックドローにロープをかけると完登となる。
ほかの種目よりも長い距離を登るため、持久力が勝負のカギとなる。最初から最後まで全力で登れる距離ではないので、ルートの途中で休めるポイントを見つけて体力を回復させることが重要。もちろんボルダリング同様に、考える力も大切となる。

審査方法

ルートは初見で登り、落下するとそこが記録となり、競技終了。再トライはできない。完登した選手あるいは同じ高さまで登った選手が複数いる場合は、タイムが速い選手が上位となる。

見どころ見どころ

ボルダリング同様、リードもオンサイト(初見)方式がとられているので、オブザベーションが重要です。高さを競うため、選手たちは一手でも上を目指し、渾身の力を込めて登ります。クライミング本来の醍醐味と緊張感のあるダイナミックな駆け引きが展開します。

スピード

競技方法

高さ15mの壁を登り、タイムを競う。スピードを最大限に引き出す集中力が重要になる。対戦相手のプレッシャーを受けながら、自分のベストタイムを出すことが求められる。

審査方法

国際大会の場合、決勝トーナメントは同一の2本のルートを2人の選手が隣り合わせで同時に登ってタイムを競う勝負になるため、2人の瞬発力がぶつかり合う。フライングは一発で失格。

見どころ見どころ

スピードは、ビルの3階くらいに相当する15mの高さをあっという間に上がっていく、トップレベルの選手のコンマ数秒の駆け引きに驚くことでしょう。アクシデントが起こりやすく、スリル満点の高速バトルを味わえます。

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