東京のスポーツ案内サイト
スポピタ

競技紹介、ルール・専門用語等紹介

ブレイキン

DJの即興音楽と融合した
スタイリッシュなダンスが
興奮をもたらす

ブレイキン

ブレイクダンスともいわれるブレイキンの起源は、1970年代初頭のニューヨーク・サウスブロンクス地区の貧困地帯の路上。ストリートギャングたちの抗争でたくさんの流血事件が起きていたなか、DJだったギャングのボスが「殺し合いをせず音楽で勝負する」ことを提唱し、向き合って踊る「バトル」というフォーマットが誕生したことが、ブレイキンの始まりといわれています。

その後、1980年代前半、ニューヨークの大規模なバトルがメディアの関心を受けて急速な成長へとつながり、テレビ番組や映画、公のイベントなどに進出していきました。2013年には台湾で第1回WDSF(世界ダンススポーツ連盟)ワールド・ダンススポーツ・ゲームズが開催されました。

オリンピックでは2024年のパリ大会で正式採用されています。

競技ルールと用語

ブレイキンは、音楽に乗せて身体のあらゆるところを使って、回ったり、跳ねたりとアクロバティックな動きを取り入れたダンス。
アメリカで生まれたヒップホップ文化における4大要素の一つで、元々は「BBOYING(ビーボーイング)」や「BREAKING(ブレイキン)」と呼ばれていたが、一般的に分かりやすいように「ブレイクダンス」と別名が付いた。ちなみにヒップホップ文化の4大要素は、DJ、ブレイクダンス、MC、グラフティ(壁面図像)のことを指す。

ブレイキン
競技方法

バトルには1対1から2対2などのソロ(1人で踊ること)を中心として戦うカテゴリーや、チームバトルなど大人数でルーティン(合わせ技やチームとしての空気感やチーム力)で戦うなど、さまざまなカテゴリーがある。
ソロバトルでは、ブレイカーとしての精神力や経験値が求められ、チームでのバトルではコミュニケーション力や想像力などが必要となる。
ブレイキンにはさまざまな動きがあるが、大きく分けるとTOPROCK(トップロック)、FOOTWORK(フットワーク)、POWER MOVE(パワームーブ)、FREEZE(フリーズ)という構成になる。この4つの構成のなかにもたくさんの動きがあり、これらを基盤として自分独自のよさを生かした動きを取り入れていく。身体能力の高さに加え、音楽とのマッチ、表情、見せ方など、さまざまな表現力やセンス、キャラクター、新しいものを作り出す創造力などが問われる。

トップロック
基本のステップ。フロア(床)へ入る前に立って踊るダンスのこと。ほとんどのラウンドで、このトップロックからムーブ(演技)が始まる。トップロックを踊り始めることが、ムーブに入る合図にもなる。それぞれの動きには意味や解釈があり、組み合わせることで表現やアピールとなる。
フットワーク
屈んだ状態で地面に手をつき、素早く動かす足さばきやステップなどのこと。いくつかのパターンがあり、ステップのパターンの組み合わせや変形を加えることでオリジナリティを出す。
パワームーブ
ブレイキンを代表するようなアクロバティックな動きが特徴的。頭で回るヘッドスピン、体操のあん馬の技にもあるトーマスフレアなどが有名で、身体のさまざまな部分で回転する動きを指す。
  • ヘッドスピンおそらく誰もが一度は目にしたことのあるブレイキンの花形ムーブの一つ。三点倒立の姿勢からバランスを保ちながら頭だけで回転する動き。
  • バックスピン背中で回転する動き。
  • ウィンドミル開脚した足の遠心力で背中や肩を床について回転する動き。派生形として手を使わずに回るノーハンドウィンドミルや脚を組んで回るベビーウィンドミルがある。
フリーズ
トップロック、フットワーク、パワームーブなどの一連の流れから、音に合わせて身体や動きを固めて止めること。バランス、パワー、柔軟性が必要で、止まる際の身体の形や止まり方で個性を表す。椅子に座っている様に見えるチェア・フリーズが有名で、低い位置や逆立ちなどの高い位置のフリーズなど、種類も多い。
審査方法

DJの音楽に合わせて踊りを見せ合い戦う「バトル」を見ながら、ジャッジが手元の端末にボディ、ソウル、マインドの3ポイントの評価を入力する相対評価で審査される。

技術(テクニック)/身体(ボディ)40点

技の難易度やバリエーション、動きに対応したボディコントロール、演技が円滑に遂行されているかといった部分クリーン・スムーズを評価。

表現/パーソナリティ・オリジナリティ 40点

雰囲気の独自性、演技のオリジナル性、選手独特の技や動きを評価。技や動きをつなぐ接続部分の独自性、すべての技や動きの質を細部まで追求できているかといった部分を評価。

総合性40点

技や動きが豊富な動きで構成されているか、演技の完成度、音楽に対して適応できているかを評価。対戦相手の演技への対応、音楽や会場の雰囲気への対応、バトルにおけるパフォーマンスを評価。

加点項目10点

ジャッジや会場が衝撃を受ける、常識を超える回転量、新しい技や動き、音の表現などで大きな効果を組み合わせが発揮されたときに加点。

減点項目 各-5点

繰り返す、真似をする、失敗・ミス、公序良俗に反する行為は減点。

減点項目 失格

公序良俗に反する行き過ぎた行為やドーピング違反、演技続行不可能と判断された場合はロストポイントとなる。すべてのポイントがゼロになると、バトルは強制的に終了。

見どころ見どころ

ストリートで生まれ、音楽、ダンス、高い身体能力という要素が絡み合ったアートフォームとして発展したブレイキン。DJがかける音楽は多くの場合、即興! 選手たちはどんな音楽が流されるか事前にわかりません。ダンスの魅せ方は多種多様、DJの音楽に合わせて毎回違う独創的なダンスが見られるのが魅力です。

競技紹介トップへ戻る

現在地を取得してます。