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競技紹介、ルール・専門用語等紹介

スケートボード

意表をつくハイレベルなトリック!
大人気のローラースポーツで
スリル満点のライドを楽しもう

スケートボード

スケートボードの起源は、1940年代に米カリフォルニアの若者たちが木の板に鉄の車輪をつけて滑った遊びから始まったという説が有力です。1950年代に入って木製の板にゴム製の車輪がついた「ローラーサーフィン」という商品が販売され、現在のスケートボードの原型になったといわれています。

日本には1970年代に伝わり、流行に敏感な若者たちの間で親しまれました。1980〜90年代には世界中に広まり、1990年代後半からはグラフィックや音楽、ファッションをともなってストリートカルチャーに欠かせない存在になりました。

オリンピックでは東京2020大会で正式採用され、街の中を滑るような直線的なコースで技を競うストリートと、複雑な形のコースで技を競うパークの2種目が男女別に行われました。

種目紹介

ストリート、パーク、バート、フリースタイル、スラロームなどの種目があります。

ストリート

街にあるような階段や手すり、縁石やベンチ、壁や坂道などを模した直線的なセクション(構造物)を配したコースを自由に滑り、技の完成度で得点を競います。

パーク

お椀型のボールや深皿型のプールなどを中心にR斜面(コースの中で湾曲した滑走面)を複雑に組み合わせたコンビプールと呼ばれるコースで技を競います。

バート

高さ4mを超すハーフパイプ形状をした巨大なランページを使い、エアーの高さや技の難易度、スタイルの完成度などで得点を争います。80年代から人気の高い競技で日本でも広く普及しています。

スケートボード

フリースタイル

1960年代から1990年代まで人気のあった、スケボーの最も古いスタイルの一つ。平地でスケボーを横にして滑ったり、立てたり、逆立ちしたりとさまざまなトリックをします。時間内に演技を行い、トリックの難易度だけでなく、構成や美しさ、音楽との調和なども採点基準となります。

スラローム

コーン状のパイロンで規制されたコースでタイムを競います。スケートボードは通常よりサイズが大きい60〜70cmで、トラックも専用。100分の1秒を争う戦いで、ボードのセッティングやコースどりが影響します。

スケートボード
スケートボード

競技ルールと用語

前後に車輪がついた板に乗り、制限時間内に自由にコースを使い、トリック(ジャンプ、空中動作、回転などの技)を決めて、技の難易度や完成度、オリジナリティなどを競う。

ストリート

競技方法

制限時間45秒の間でコースを自由に滑る「RUN方式」2本と、コース内にある障害物をひとつ選んで難易度の高いトリックに挑戦する「BEST TRICK方式」5本を行い、順位を競う。
パフォーマンスは1人ずつ行い、セクションを使いながらトリックを繰り出す。ストリートは急勾配を使って高く舞い上がるような技がないため、見た目の派手さはないが、セクションにオーリーで飛び移ったり、スライドやグラインドで滑ったりする技は常に転落や転倒と隣り合わせ。テクニックはもちろん、勇気と強いメンタルが必要になる。技が失敗し、競技途中で転倒することがよくあるが、時間内であれば演技を継続できる。気持ちを立て直し、一発逆転の大技を決める精神力の強さが重要になる。

審査方法

トリックの難易度や高さ、スピード、オリジナリティ、完成度、全体の流れを見て審査員が総合的に判断し、採点する。スケートボードやサーフィンのように横向きに乗る競技には「スタンス」と呼ばれる選手の向きがあり、進行方向に対して左足が前になるスタンスを「レギュラースタンス」、右足が前になるスタンスを「グーフィースタンス」と呼ぶ。これは右利き、左利きのように個々それぞれ違い、本来のスタンスを「メインスタンス」、逆のスタンスを「スイッチスタンス」と呼び、同じトリックでも逆スタンスだと高得点が期待できる。スケートボードをいったん足から離して複雑に回転させるような、バランスコントロールが難しい技ほど高評価となる。

見どころ見どころ

ストリートでは選手自身が回りながらスケートボードを回し、手を使わずに再び足に戻すというハイレベルなトリックも見られます。デッキの回し方も水平、縦、横と三次元で、まるで足にデッキがマグネットで吸いつけられているよう。見ている者の意表を突く鮮やかでシャープなテクニックが最大の見どころです。

パーク

競技方法

制限時間45秒の「ラン」を3本行い、最も高い点数によって順位が決まる。競技中一度でも転倒してボードから落ちてしまうと終わりとなる。
窪地の底へと加速して、そこから急勾配を一気に駆け上がり、空中へと飛び出すエアトリックがパークの技の中心となる。選手たちは転倒の恐怖と戦いながらほぼ垂直に高々と舞い上がり、上空でボードを操って技を繰り出す。
コース取りやトリックの順番、種類、構成はすべて自由。スピードに乗ったエアーの高さ、空中でのスタイリッシュな技やプール上部のリップ(縁)を使ったスライド系のトリックなど、全体の流れや技のつながりも採点に影響する。

審査方法

トリックの難易度や完成度、オリジナリティ、スピードに加えて、ダイナミックさ、安定感、浮遊感なども考慮して総合的に評価される。無限のトリックの組み合わせがあり、回転方向や回転位置によって難易度と独創性を上げていく。

見どころ見どころ

パークは、空中浮遊しているかのようなパフォーマンスで多くの複雑なトリックを行い、いかにスリリングなかっこよさを披露できるかがポイント。パフォーマンスの大きさやスピードにも注目しましょう。各要素の組み合わせによる選手の個性のアピールも見逃せません。

用語
セクション
コース上にある構造物のこと。手すり(ハンドレール)、階段(ステア)、縁石(レッジ、カーブ、ギャップ)、壁(ウォール)、坂道(バンク)など。
スライド
デッキ(足を乗せる板の部分)を直接レールやレッジに当てて滑る技。
グラインド
デッキとウィール(地面に接地するタイヤ部分)をつなぐ金属部分のトラックを当てて滑る技。
オーリー
手を使うことなく、ボードに乗ったままジャンプする技。
ショービット
ボードだけを回す技で、F/Sショービット、360ショービットなど回り方にバージョンがある。
スピン
ボードに乗ったまま回転する技で、F/S180、B/S180、F/S360、B/S360などの種類がある。
フリップ
オーリーした際にボードを回す技で、キックフリップ、ヒールフリップなどの種類がある。
グラブ
ジャンプしながらデッキを手で掴む技。

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